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高めよう免疫力

病気に負けずに健康な毎日を送るには、免疫力を上げることが重要になります。免疫力とは、病原菌やウイルスなどの異物から体を守る機能のことです。免疫力が下がるということは、体を守る力が弱まるということなので、病気にかかりやすくなってしまいます。
また、汚染物質やほこり、老廃物などを処理するのも免疫の役割なので、免疫が下がるとアレルギー症状が出たり、肌荒れしやすくなったりもします。
免疫力を上げて病原菌やウイルスに負けない体を手に入れましょう。

目次

免疫細胞を活性化?

そもそも“免疫力を上げる”とはどういうことなのか。私たちの体は免疫によって病原菌やウイルス、汚染物質といった有害なものに対抗しています。
免疫の種類は大きく分けて“自然免疫”と“獲得免疫”の2つに分かれます。
◾︎自然免疫:生まれつき体に備わっている仕組みで、体内に異物が入り込んだときに真っ先に動いて異物を攻撃する。
◾︎獲得免疫:以前体内に入り込んだ異物と同じものが入り込んだ場合に、過去の記憶をもとに異物と戦う。
これらの免疫は、マクロファージやT細胞、B細胞といったさまざまな免疫細胞が、タンパク質を分泌し、情報を伝達し合うことで機能しています。つまり免疫力を上げるとは、これらの免疫細胞を活発化させてしっかり働くようにするということです。
免疫細胞は加齢やストレス、睡眠不足、偏った食生活などに弱いため、活発化させるにはこれらの原因を取り除き、免疫細胞がよろこぶ行動や食事を取る必要があります。

LPSでマクロファージを活性化

グラム陰性細菌という種類の細菌の外膜を構成する成分です。グラム陰性細菌は体の外側を細胞膜、細胞壁、外膜の3層で覆われており、そのもっとも外側にある外膜にLPSの脂質部分が埋め込まれるようにしてくっついています。
LPSが多く存在する場所として、まず土の中があげられます。土の中には多くのグラム陰性細菌がおり、窒素やリンを植物が栄養として利用しやすい形に変換するなどの役割を担っています。また、土の中のグラム陰性細菌は土に根を下ろして育つ植物にもつきやすく、野菜や穀類、海藻に多く含まれます。
さらに、LPSにはマクロファージを活性化させるはたらきがあることが知られています。LPSは、マクロファージが持つレセプターのうちTLR4という種類のものと結合します。マクロファージがTLR4でLPSをキャッチすると、細胞核にシグナルが伝達されてマクロファージが活性化するのです。
活性化したマクロファージは異物をキャッチして食べる能力が向上します。それによって、体内に侵入した細菌やウイルスが感染を拡大して病気になるのを防ぐ効果が得られます。

免疫力up!

✓睡眠
免疫細胞には学習モードとパトロールモードという2つのモードがあります。学習モードは、免疫細胞がリンパ節にとどまって、外敵と接触してその情報を学び、経験値と攻撃力を高めるモード。パトロールモードは、免疫細胞がリンパ節から出て体内を巡り、学習した情報をもとに外敵やそれに感染した細胞などを攻撃するモードです。
日中はだいたい交感神経がオンなので学習モードがメイン。寝ている間は副交感神経がオンで、パトロールモードが活性化します。だから質の高い睡眠は大事になります。

✓ストレス
ストレスの免疫への影響を知るうえで鍵を握るのは、ストレスを受けると腎臓の上にある副腎皮質から分泌されるコルチコステロイドというホルモン。
免疫細胞には、コルチコステロイドをキャッチする受容体があります。コルチコステロイドは免疫細胞が自ら死を選ぶアポトーシスを誘導したり、その増殖にブレーキをかけたりして、免疫をダイレクトに抑えてしまいます。

✓腸内環境
腸内には100兆個もの腸内細菌が棲み、挙動は健康を左右します。
免疫細胞は腸内細菌を常時見張ります。その基地が小腸でリンパ球が集まるパイエル板。増殖した細菌が侵入しないよう、IgA抗体という物質で制御します。腸内細菌がパイエル板を介して免疫を刺激するので、免疫レベルは保たれます。

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